After The Long Viewing 1
ミラー: ボス。サイファーの動きについて報告があった。スカルフェイスの後に指揮を執っている者について。 スネーク: 何者だ? ミラー: コードネームは『ウィッカーマン』。XOFの副官だったようだ。
スネーク: 副官の副官…… そいつは何を? 鯨の記録でも漁ってるのか?
ミラー: サイファーとアメリカの調整役と考えれば、そう言うことも出来る。 だが、そのウィッカーマンという者も、姿をくらましてしまったらしい。
スネーク: どういうことなんだ? ミラー: 諜報班がウィッカーマンのことを探っていたところ、実際にはそいつの姿は無く、人を介して指示を与えていたようだ。
スネーク: どこかで聞いたような話だな。
ミラー: だが、妙なのはここからだ。ウィッカーマンの側近とも呼べる者への接触が出来たんだが、そいつもウィッカーマンが存在していない、ということの認識が無かったんだ。
そいつの一日の行動を、事細かに観察し、分析した。その上での接触だ。 そいつは自分で部下に指示を与え、自分の意志で仕事をしていた。 だが、接触した諜報員には、『自分はウィッカーマンから指示を受けた』と話したんだ。
俺もどういうことか、まだ解らない。だが、ちょっとした糸口をつかんだ。 ウィッカーマンとその部隊は、サイファー全体において第三の子供に関することの情報の出入りが最も多かったようだ。諜報班の分析では、第三の子供を一連の事件に引き込んだのも、こいつらの可能性がある、とのことだ。
今は、そのウィッカーマンの行方は、皆目見当が付かない。だからその周辺から洗わせている。いくつかの名前をピックアップしているが、最も頻繁に出てくるのは、『ロマネンコ』という名前だ。何か解ったら、また知らせる。 (了)
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